特別な風景、特別な気持ち。


この本には、名作に負けない
素敵な出だしが32ある。

「近くの山は濃い緑。奥の山は淡い緑。」

「晴れた日の、どこまでもひろがってゆく空の、澄んだ青。」

「良き食事にもっとものぞましい食卓は、どんな食卓か。」

「しっかりとしてうつくしく、しっとりとして手に優しく、

それでいておそろしく強靭で、あくまでも渋い。」

長田弘さんの詩文集『人生の特別な一瞬』。
題名もいい(でしょ?)

一文を読んで、味わうごとく眼を閉じれば
特別な風景が、
特別な気持ちとともに広がってゆく。

ある光景の断片から、
今、目前にないものに思いを馳せるという
アナログな作業も、時には楽しいものである。






2005⁄08⁄25(Thu) 00:05   読書 | Comment(0) | Trackback(0) | ↑Top

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