マイケル・ムーアの新作『Sicko(シッコ)』を見た。
いくら土曜の夜向けの作品ではないとはいえ、
公開初日なのに館内は空いている。
日本人はこういう映画を
もっと欲するべきなんじゃないか。
いや、「べき」なんて義務感で見るには
ムーアのストーリーテリングは
感動的すぎる。
アメリカの医療事情を
全く知らなかったわけではない。
昔『レインメーカー』の中に
そんな話があったっけ、と思い出していた。
確か白血病の男性に対して
保険申請が却下され続け、
高額すぎる医療費を支払えない患者は
なすすべもなく座して死を待つという内容だった。
同様、もしくはもっと身近な事例は
現実に山積しているらしい。
(以下ネタバレ?です)
交通事故で意識不明の重態患者に対して、
「救急車を呼ぶのに事前申請がなかった」として
保険が支払われない。
40度を越す高熱で苦しむ幼児を抱えた母親に対して
「最寄の病院では医療費は支払われない」と対応して
車で保険が効く病院に運んだ結果、子供が死亡してしまう。
ところが、
フランスやイギリスでは医療費はフリーであるという。
イギリスの国立病院では、
担当患者の疾病予防に寄与したり
禁煙に成功した医師には
報奨金が出るそうで、
夢みたいに倫理的にまっとうな話だ。
アメリカほどではないにせよ、
日本だって医療費は高くなり続けていて、
アメリカと同じようなことは
現在進行形じゃないか。
支出の中で医療費の占める割合が高い私としては
既に映画の途中から、
真面目に、カナダかイギリス、フランスに移住することを
考え始めていた。
『華氏911』から一貫してムーアは
不安、恐怖感を与え続けることによって
国民を掌握しやすくする政策の問題を
指摘している。
それは米国だけの話ではない。
アメリカからフランスに移住した女性の言葉は
問題の核を一言で表していた。
「(アメリカとは逆に、)フランスでは、
国が国民を怖れているのよ」
テロの脅威、健康上の不安を抱えた民衆は
ただ国を怖れ、政治を諦め、生きにくさに耐えながら
我が身の幸運を祈るだけになってしまうんじゃないか。
いやそれではいけない、
行動に移そうと、マイケル・ムーアは訴えている。
「怖れられる国民」たるべき自覚が
米国以上に必要なのは日本人だよ。
何か、根本的なところで何かヘンだと思う。
そうじゃないかな。
シッコ公式サイト
http://sicko.gyao.jp/
★
紀伊国屋でライアル・ワトソンの『風の博物誌』購入。
前に講演の中で聞いた「イカの話」を思い出したせいもある。
(この本にその話が載っているわけではないと思うけれど)
本当は『スーパーネイチャー』が欲しかったが
高かったので断念。図書館で探す。
文庫版序文を開くと、
今日漠然と感じていたことが端的に記されていた。
「私は世界にたいしてしっかりと覚醒している状態でいたい。そのほうが、通りすがりの人というよりは、参加する人という気分でいられる。(中略)みなさん、地球上の自分の住んでいるあたりの「天の息」にしっかりと、せめて片耳だけでも傾けて、その音を聞き逃さないように。事態はじつに注目すべき状況になりはじめたところなのだから」
(ライアル・ワトソン『風の博物誌』文庫版序文より引用)
いくら土曜の夜向けの作品ではないとはいえ、
公開初日なのに館内は空いている。
日本人はこういう映画を
もっと欲するべきなんじゃないか。
いや、「べき」なんて義務感で見るには
ムーアのストーリーテリングは
感動的すぎる。
アメリカの医療事情を
全く知らなかったわけではない。
昔『レインメーカー』の中に
そんな話があったっけ、と思い出していた。
確か白血病の男性に対して
保険申請が却下され続け、
高額すぎる医療費を支払えない患者は
なすすべもなく座して死を待つという内容だった。
同様、もしくはもっと身近な事例は
現実に山積しているらしい。
(以下ネタバレ?です)
交通事故で意識不明の重態患者に対して、
「救急車を呼ぶのに事前申請がなかった」として
保険が支払われない。
40度を越す高熱で苦しむ幼児を抱えた母親に対して
「最寄の病院では医療費は支払われない」と対応して
車で保険が効く病院に運んだ結果、子供が死亡してしまう。
ところが、
フランスやイギリスでは医療費はフリーであるという。
イギリスの国立病院では、
担当患者の疾病予防に寄与したり
禁煙に成功した医師には
報奨金が出るそうで、
夢みたいに倫理的にまっとうな話だ。
アメリカほどではないにせよ、
日本だって医療費は高くなり続けていて、
アメリカと同じようなことは
現在進行形じゃないか。
支出の中で医療費の占める割合が高い私としては
既に映画の途中から、
真面目に、カナダかイギリス、フランスに移住することを
考え始めていた。
『華氏911』から一貫してムーアは
不安、恐怖感を与え続けることによって
国民を掌握しやすくする政策の問題を
指摘している。
それは米国だけの話ではない。
アメリカからフランスに移住した女性の言葉は
問題の核を一言で表していた。
「(アメリカとは逆に、)フランスでは、
国が国民を怖れているのよ」
テロの脅威、健康上の不安を抱えた民衆は
ただ国を怖れ、政治を諦め、生きにくさに耐えながら
我が身の幸運を祈るだけになってしまうんじゃないか。
いやそれではいけない、
行動に移そうと、マイケル・ムーアは訴えている。
「怖れられる国民」たるべき自覚が
米国以上に必要なのは日本人だよ。
何か、根本的なところで何かヘンだと思う。
そうじゃないかな。
シッコ公式サイト
http://sicko.gyao.jp/
★
紀伊国屋でライアル・ワトソンの『風の博物誌』購入。
前に講演の中で聞いた「イカの話」を思い出したせいもある。
(この本にその話が載っているわけではないと思うけれど)
本当は『スーパーネイチャー』が欲しかったが
高かったので断念。図書館で探す。
文庫版序文を開くと、
今日漠然と感じていたことが端的に記されていた。
「私は世界にたいしてしっかりと覚醒している状態でいたい。そのほうが、通りすがりの人というよりは、参加する人という気分でいられる。(中略)みなさん、地球上の自分の住んでいるあたりの「天の息」にしっかりと、せめて片耳だけでも傾けて、その音を聞き逃さないように。事態はじつに注目すべき状況になりはじめたところなのだから」
(ライアル・ワトソン『風の博物誌』文庫版序文より引用)
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勢いあまって
あけちゃったんですよ、パッケージ。(笑)
あほですね、ほんと。さっき近所のブックオフで日本語版DVDを見つけてしまって、買いたくなってます。やばいですね、節約中なのに。
話は変わりますが、さっき、ドレ見てきました。
良いですねえ。館内が空いていたこともあって、だいぶ長いこと眺めてしまいました。
帰り際にふとロビーにあったオルセー美術館の図録を手にとって、適当に開いたそのページにまたドレの「謎」があった、というオマケ付きでした。良い画をご紹介くださって、ありがとうございました。
あけちゃったんですよ、パッケージ。(笑)
あほですね、ほんと。さっき近所のブックオフで日本語版DVDを見つけてしまって、買いたくなってます。やばいですね、節約中なのに。
話は変わりますが、さっき、ドレ見てきました。
良いですねえ。館内が空いていたこともあって、だいぶ長いこと眺めてしまいました。
帰り際にふとロビーにあったオルセー美術館の図録を手にとって、適当に開いたそのページにまたドレの「謎」があった、というオマケ付きでした。良い画をご紹介くださって、ありがとうございました。
僕も
良く知らないんですが(笑)。
歴史が短いこととか、気になりますよね。
最近うまれた国だから、色々なものがア・プリオリであることとか・・・。
本土を外的に襲撃されたことがないこととか、良く取り沙汰される気もします。
地理的な意味での最後のフロンティアだったこととか・・・?
いや、しかしそうするとオーストラリアの立場があれですね。
勉強しなきゃいけないことって多いなあ(笑)。
ちなみにアマゾンは、たしか返品できたはず・・・。
って、期限的に手遅れとかでしたらごめんなさい。
良く知らないんですが(笑)。
歴史が短いこととか、気になりますよね。
最近うまれた国だから、色々なものがア・プリオリであることとか・・・。
本土を外的に襲撃されたことがないこととか、良く取り沙汰される気もします。
地理的な意味での最後のフロンティアだったこととか・・・?
いや、しかしそうするとオーストラリアの立場があれですね。
勉強しなきゃいけないことって多いなあ(笑)。
ちなみにアマゾンは、たしか返品できたはず・・・。
って、期限的に手遅れとかでしたらごめんなさい。
2007/08/30 22:18URL | akiyama[ 編集]
むむ、
それは、、、分かりませんね。あの映画が政権批判をしていることだけは分かりますが。不勉強すぎて、推測すら書けないってところでしょうか、、、すいません(苦笑)
それは、、、分かりませんね。あの映画が政権批判をしていることだけは分かりますが。不勉強すぎて、推測すら書けないってところでしょうか、、、すいません(苦笑)
さすが
> 「フランスでは、 国が国民を怖れているのよ」
さすが人権宣言の国です。
翻ってアメリカがそういうお国柄なのはなぜなんででしょうね。
どうもやたらと強いことと正しいことが要求される国という気がします。
> 「フランスでは、 国が国民を怖れているのよ」
さすが人権宣言の国です。
翻ってアメリカがそういうお国柄なのはなぜなんででしょうね。
どうもやたらと強いことと正しいことが要求される国という気がします。
2007/08/26 20:35URL | akiyama[ 編集]
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